軽井沢彫の製造工程

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国内では数少なくなってきている、数百年たった橡の巨木。水の吸い上げの少ない冬に伐採します。

製材した木を野天で1年以上自然乾燥させます。そのことで木を鍛え、木の癖を引き出します。さらに工場内で3~4年寝かせます。

そして、加工の第一歩が「木取り」が始まります。


家具類は「カンナかけ」、ノミによる「あり穴・ほぞ取り」を施し、組み立ての前段階を終えます。

木地の仕上がりを確認するために「仮組み立て」をします。

「解体」した後に「彫刻」に移ります。彫刻は全て手作業、20種類以上のノミを使い分けます。モチーフは日本を代表する花“桜”がほとんどです。


続いて、軽井沢彫の特徴である「星打ち」です。模様の周りに細かな点を打って、重厚に、立体的に表現します。

いつまでも素材を守るために、自然を生かしながら「色付け・塗装」をし、再び自然乾燥します。この時の天気によって、異なる色合いが出ます。

最終の「組み立て」です。細部まで確認して、職人の分身のできあがりです。


軽井沢彫の魅力:もくじ

明治の進取な気分と清新な発想が創った「軽井沢彫」

「橡(トチノキ)」

軽井沢彫の製造工程